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2011/06/11

ロイヤルプロレスリング DOGDAYS vs アスタロッテ

 そろそろ6月も折り返しということで、今期アニメの雑感と私見。

・今期は話題の日常とあの花を毎回チェックしているくらいで、それ以外はそこまで注目していなかった。しかし、ツイッターでアスタロッテのおもちゃが面白いと薦められ観てみるとそこには素晴らしい世界が広がっていた…。ファンタジーの世界に、サキュバスの王女である幼女とぱんつ穿いてない実娘と一緒に暮らすというハートフルストーリー。何というか、原作からして好きなものを好きなだけやっているという印象で非常にのびのびとしているように感じられる。牧歌的なノーパンツ…。

・しかし、ただのハートフルストーリーとは思えない要素もある。それはアスタロッテのおもちゃが王家の後宮ものだからだ。なのでどう繕おうと王家の権力闘争という暗い部分が確実に存在する。一見すると明るく軽い筋書き・キャラクターデザインだが、描かれているものはやはり貴族間の姻戚問題なので、突き詰めて考えるとやはり重い。だからだろうか、主人公も異世界召喚ものでは珍しく23歳と既に成人している。愛人や実子・庶子の問題などは少年漫画的な愛と勇気だけでは解決しないだろう。そう、理想的な世界の裏に現実的で泥臭い世界を匂わせるこの感じが堪らない。
 とはいっても、話のノリはエロゲテイストなので、難しいことは抜きにしてやはりロリいキャラには心躍ってしまう。幼女の後宮(ハーレム)に仕えるだけで月給60万なんてホワイト過ぎて魂が浄化・消滅するレベル。むしろ毎月60万払うから雇って欲しい。お願いですから働かせてください。

・アスタロッテのおもちゃのことを考えると、直ちに今期のDOGDAYSが連想される。この二作品、同じ異世界召喚もののファンタジーでありながらコンセプトというか着眼点が正反対に感じられるからだ。アスタロッテのおもちゃは“召喚されたファンタジー世界で貴族間の姻戚問題に巻き込まれる話”、DOGDAYSは“召喚されたファンタジー世界で騎士間の戦に巻き込まれる話”だ。アスタロッテのおもちゃの世界の一般認識としては「姻戚関係によって子を産み家を繁栄させることこそが貴族の本分であり、華」で、DOGDAYSの世界は「戦争によって勝利と栄光を勝ち取ることこそが貴族(騎士)の本分であり、華」という感じだ。ファンタジー世界のモチーフとされることが多いヨーロッパ世界では貴族は同時に軍人でもある為、二作品を見比べるとその二重性が垣間見える。それが、同時期に放映されているというのも面白い偶然だと思う。まさに
「戦争はDOGDAYSに任せておけ、幸いなるアスタロッテよ、汝は結婚せよ。」

・対照的である一方、やはりアスタロッテもDOGDAYSも日常性を全面に押し出していて緊張感を感じさせない見せ方は共通しているように思う。前者は“権力闘争に見せかけた日常”であり、後者は“戦争に見せかけた日常”である。このどう見ても日常的とは思えない設定を日常っぽく見せる“茶番感”が面白い。こちらの記事を参照させて頂くと、ロッテもDOGDAYSもプロレス型だろう。まさに「ロイヤルプロレス」。リアルの世界史だったら明らかに血を観る場面でも、血は飛ばない。毒杯を仰いだりしない。それをファンタジー世界の可愛らしい亜人種達がやっているのだから、一種の不安感や狂気を憶えずにはいられない。

・こういう作風だからこそ、二次創作は面白いように思う。日常の繕っている部分をぶち破って、腸を抉り出すようにリアルを突きつけたり出来るから。しかし、周囲を見渡して見る限り二次創作が盛り上がっている様子があまり見られないのがちょっぴりしょんぼりである。ダーク路線に限らず、近親相姦、親子丼、百合などやりたい放題なのに…!夏コミでは精一杯、アスタロッテものとDOGDAYSものを探して来たいと思う。うん。

・おまけというか元ネタ。秀逸な世界史MAD。EU3やりたくなってきた…


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