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2012/07/16

空白期間のエロゲ雑感

 今年の三月~六月までの空白期間にプレイしたゲームの雑感。ちびちびやっていたので、そんなに数は多くないけれども。ひとつひとつ記事をあげてもよいのだけれど、プレイして時間が経ってしまっていているので、メモ程度の簡易雑感に留めることにする。

 

・少女連鎖

 ZEROから発売された、言わずと知れたマゾゲーの傑作。お手頃価格ながら、大変満足できる内容で、コストパフォーマンスが非常に高い。マゾゲーと聞くと、やはり辟易してしまう人もいるだろうが、基本ソフトM基調で苦手な人でも安心…だと思われる。

 プレイの一環としてのMではなく、精神の支配としてのM。それぞれ、SMの役割を演ずることで得られる快楽もあろうが、ここにあるのは表層的なものではなく、もっと実存に根ざした何かだ。神々しいまゆら様に支配され、身も心も委ねてしまうことの悦び。まゆら様は何者か。最後まで正体は分からないが、しかしそんなことはどうでもいい。まゆら様さえいれば、それでいい。まゆら様は太陽、まゆら様は至高者。これこそマゾヒストの楽園だろう。

 

・娘姉妹

 Runeから発売され、当時一躍話題となった問題作。後のたぬきソフトに続く系譜の始まり。色んな意味で突っ走り続けているが、中でもこの娘姉妹の突っ切りようはむしろ清々しい。

 近親相姦とは自己愛の延長だとはよく言ったものだが、それを極限まで高めるとどうなるか、娘姉妹は語っているような気がする。特に、妊娠エンドのユートピア具合と醜悪さがやばい。主人公が娘の妊娠後も妻に全く気をかけず、更に鈴が自分の母親を差し置いて、自分のことを「鈴ママ」と呼ぶ一連のシーンはそのグロさに戦慄さえした。ここまで血を分けた娘への愛を、自己愛を貫けるものなのか。以前から娘ゲーをもっとやりたいと言っていたが、己の欲望を極限まで高めるとこのようになるのかと思うと中々背筋の凍るものがある。しかし、娘ものは良い、うん。

 

・制服天使

 シャーベットソフトより発売された低価格シリーズ。続編も出るとのこと。制服制服しているようで、ブレザーのみとは納得がいかない(憤怒)

 制服と銘打つのだから、学園物だろうと思ったが実は逃避行物。逃避行なのに制服とはこれいかに。結局の所、何をやりたいのか方向性に欠けるゲームであったことは確かだろう。三角関係、逃避行、バトル、ハートフルストーリー、SF、凌辱、様々な要素があれども、一つとして纏まっていないように感じる。ゲーム自体がそこまで長くないので尚更そうだ。更に、エンディングで次回作を仄めかして終わるのだが、終わり方が非常に打ち切り漫画臭くてどうにもすっきりしない。低価格でぶつ切りにして中途半端なものを出していては本末転倒で、出来ればフルプライスで腰を落としてしっかり描いて欲しかったように思う。逃避行ものは大好きなので、非常に勿体無い。

 

・ふたりぐらし

 サークル姫宮夕日より発売された同人ゲーム。ちっちゃい姪っ娘といちゃいちゃしながら、お互いの傷を癒していく甘くも苦い同棲劇。

 私的事情ではこのゲームから、『ゆきいろ』『闇色のスノードロップス』と雪ゲー・冬ゲーが続く。孤独な少女と主人公が手を取り合い、雪が二人の悲しみを浄化していく、三作ともそんな非常に厳しい冬の世界に仄かな暖かさを感じさせる良作であった。特に、『ふたりぐらし』は低価格の同人ゲームながら、いや低価格故のキャラの少なさ故に、ふたりだけの世界を描けていて良かったと思える。世の中を諦めの境地で眺める姪っ娘ちゃん素敵。「お前のような1○才がいるか」と言われれば尤もであるが。

 

 今後はいうと、『RewriteHF』や『終わる世界とバースデイ』『いろとりどりのセカイ』、『はるまで、くるる』などを候補に入れている。ただ、PCの調子が悪く、重いゲームは中々動かないので、もっと古いゲームを適当に漁るかもしれない。最近では、往年の名作が次々にDL販売されていて、休日はますます部屋から出なくなるのだが、しかしまあいい時代になったものだなあ、としんみりと思う。今日も平和だ。

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2012/07/12

闇色のスノードロップス レビュー

-そこにあるのはただ愚かな勇気

 

 2011年7月に発売された『闇色のスノードロップス』をクリア。前回プレイしたのが『ゆきいろ』だったので、奇しくも雪に纏わるゲームを二本続けてプレイすることになった。しかし、前者が明るい学園ものなのに対して、後者は基本凌辱ものなので方向性は正反対ではあるのだが。雑感をここに記す。

 発売前から言われていたように、凌辱と純愛が綺麗に住み分けられており、ルート毎に結末が大きく異なる。大別すると、純愛展開・凌辱展開・ハーレム展開の三種類。ヒロインによっては凌辱無しでハッピーエンドを迎える展開もあり。ただ、当り前であるが作品の基調自体が黒箱系なので、その手の展開が苦手な人はプレイするべきではないだろう。

 全体を眺めると、ハーレム展開が取ってつけたように凄く浮いているのが気になった。純愛展開と凌辱展開は、闇に立ち向かう展開/闇に呑まれる展開、という具合に表裏一体なので切り離せないが、ハーレム展開は他のルートで描かれる闇が一切排除されていて、どうにもお口直しの為の出来の悪い夢のような印象しか残らない。むしろ、その分ヒロイン毎に凌辱のバリエーションを増やして欲しかった所である。しかし、重い展開に対する清涼剤だと考えれば、そこまで突っ込むべき所でもないのかもしれない。

 また、『闇色のスノードロップス』は元々同人ゲーム『くれうた』のリメイクであるが、同人の方は未プレイ。ちょいちょい話を聞く限りでは、『くれうた』では、メインヒロインの歩美ちゃんがほぼ別人で、非処女、展開に全く救い無しと、ビンビンに尖ったキャラだったようである。流石に商業ではここまでの博打は打てず、設定を変える他なかったのだろう。歩美ちゃんの置かれた状況からして、非処女でも違和感はない…、むしろ個人的には非常にそっちの展開の方が見たかったので機会があったら『くれうた』もやってみる所存。

 プレイ時間大体20時間くらい?ボリュームも十分あり、存分に楽しめた。満足。

 以下、各ルート雑感。プレイ済みの人、ネタばれを気にしない人のみ閲覧推奨。(ネタばれ 歩美ちゃんは処女)

 

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2012/07/01

ゆきいろ~空に六花の住む町~ レビュー

-…もしボタンひとつでも掛け違えたならば、この不思議な未来にはならなかっただろう…

 

 発売後、少々プレイせずに寝かせてしまったが、この度無事にクリアしたので『ゆきいろ』の雑感をここに記す。

 「伝統のみずいろシステムを搭載!」、と公式が銘打つだけあって、システムが複雑化した『そらいろ』に比べかなり分かり易い構成となっている。過去編の選択肢で未来が変わるといういつものアレである。(尤も、自分は明るい学園物シリーズは所々齧っただけなのだが)特に、チャレンジブルな所はないが、安定感はある。前作の『White』が変化球だったので、尚更そう感じる。まさに安産型。こうだ、こうだろうと予想した展開を裏切らないので、安心してその身を委ねられる。

 少々、残念な点は立ち絵の統一感が薄い所。特に、幼子と成長後を比べると違和感がくっきり出てしまう。あきらは、成長後「お前誰だ!」状態になってないこともない。ちなみに、幼子あきらも攻略したかった…というのは禁句。

 「六花のうた」「星雪と踊る」「ゆきいろ」、ボーカル曲はどれも素晴らしい。特に「六花のうた」「ゆきいろ」は、歴代でも指折りの良曲だと感じた。

 一言で『ゆきいろ』の印象を語ってくれ、と言われたら、「…もしボタンひとつでも掛け違えたならば、この不思議な未来にはならなかっただろう…」という表題を、そのまま返すのが一番しっくり来るだろう。この表題がプレイ後、心にストンと収まったなら、きっと存分に楽しめたと言えるのではないだろうか。 

 攻略キャラは五人だが、ちとせとあきらは実質サブシナリオ。プレイ時間大体25時間くらい?

 以下、各ルート感想。ネタばれあり。プレイ済みの人、ネタばれを気にしない人、ハダカ、組体操したい人のみ閲覧推奨。

 

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