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2013/04/20

少女連鎖2 レビュー

 -少女に支配された青年の倒錯。少女に堕とされる少年の快楽。

 

 2007年2月にZEROから発売された『少女連鎖2』をクリア。以下に雑感を記す。

 『少女連鎖2』は、前作同様ロープライスお手軽マゾゲーとして発売された作品である。そのコストパフォーマンスは非常に高く、そこのところは前作同様安心できる。先日クリアした『恋踏』もそうだが、短いながら1シーン1シーンが濃く隷属状態へと自然に墜ちてゆける。クリアまで5~6時間、どっぷり恍惚に浸りながらもダレない計算された設計である。

 良作なのだが、ただ前作と比べてしまうとどうしても評価を落としてしまう所もある。大きく分けて二点ある。ひとつは新しく館に招かれた晴樹の扱いである。作中、どんどん晴樹はまゆら様に教育されていくが、その教育シーンが由梨江、恵美、彰宏の三人のシーンと途中で分離してしまっていて、その為に新人と熟練者の絡みといういかにも美味しそうなシチュエーションがなくなってしまっている。なんと勿体ないことか。前作ではまゆら様との一対一の関係だけではなく、由梨江、恵美との肉のまぐわいがしっかり描かれていて、まゆら様を頂点としたまさに性三角形というべきものが顕現していたのに… とても残念である。

 もう一点。こちらは個人的にはより深刻なものである。それはまゆら様の絶対者としての位置だ。今作では、まゆら様が人外・あるいは何か超常の存在であることを匂わせる描写がたくさんある。それがどうした、なんの問題が?と言われればそれまでだが個人的には大問題だった。前作でまゆら様が何者か、と問うシーンがあったがその正体はついぞ明かされないままだった。女王としての天賦の才を持った○学生なのか、富豪の娘なのか、吸血鬼なのか、あるいは女神の化身なのか… 全く秘密のベールに包まれていた。けれども、今作では、その超常的な力から少なくとも人間ではないことが明らかになってしまった。何者か分からないからこそ絶対性や神秘性が高められるのに、超常的な力を持った人外だと分かってしまったら正体を見たような気分になり興ざめしてしまう。ある意味、人外ということが分かって権威が増したのかもしれないが、それはそれだけキャラクター性が固定されたということでもある。やはりまゆら様の秘密のベールが僅かではあるがめくられてしまったことが残念であった。

 また、まゆら様は今回認識の改変や集団催眠、千里眼、超媚薬の唾液をケツから噴出させるなど様々な超常現象、奇跡を起こしてみせる。これもあまりいらなかった。こういったイリュージョンは笑えるので嫌いではないけれど、でもやっぱり自分にとっては何者にもよらない絶対的な帰依こそ恍惚の源泉であり、そのような過剰なイリュージョンは蛇足であった。そして、背景とか状況設定に左右されないピュアな関係がいいよね、とか思った。相手が何者であるかは分からない、だけどそれでも愛を注ぐ、代わりに自分がどんな者であっても、無条件に愛が注がれる。そんな盲目的な循環の中にこそ至高のものは宿る。ただ、愛と欲望のままに。

 ただ、人外であろうとも、奇跡を執り行おうとも、まゆら様が至高なのには変わりがない。むしろ、これは崇拝に揺らぎがないかどうかを試すための試練なのではなかろうか。そう、まゆら様はまゆら様であって依然して絶対者として君臨しておられ…フガッフガ(顔面騎乗されながら)

 

 なんだか長々語ってしまったが、それだけ『少女連鎖2』は印象深い作品だったということだ。未プレイの人は出来れば前作から通しでやってみて欲しい。まゆら様は永遠の君主、そんな一本であった。

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2013/04/15

恋踏~コイブミ~ レビュー

 -そこで勃ってなさい。

 

 2012年8月にエムサイズより発売された『恋踏~コイブミ~』をクリア。以下に雑感を記す。

 こちらのサークルはMシチュゲームを専門に出されているだけあって、非常に完成度の高いマゾゲーだという印象。攻略ヒロイン(むしろこちらが攻略されるほうであるが)は二人。挿入行為は一度もなく、ヒロインの肌の露出も極めて少ないという徹底された作り込みは正にマゾゲーといったところ。クリアまでの時間は5~6時間程度で気軽にプレイできる。お値段以上の質が凝縮された一本。

 ヒロインは従姉の早智子()と後輩の野枝()の両名。双方のキャラクター性が綺麗にシンメトリーになっているのが、とても良い。前者は天性の絶対君主の女神、後者は弱者という立場から一転支配する悦びに目覚めていく復讐の女神。この二人のキャラ紹介を見た途端買いだと思ってポチッてしまった。個人的には、後者のキャラクターやシチュが大好きです。

 ただし、シナリオの比重が早智子(様)に傾き過ぎているように感じられたのが残念であった。野枝(様)シナリオは展開が駆け足で、ヒロインが徐々に変貌してゆき最期には牙を突き立てられ喰われる…といったようなカタルシスに欠けていたように思う。弱々な後輩ヒロインが改造されて支配者になっていくその過程と支配が頂点を迎える瞬間こそが至高だというのに…。尤も、己の欲望を投射し過ぎと言われれば正論過ぎて全裸になって仰向けに横たわる他はない…

 一方、早智子(様)の方は、タイトルの通り恋を足蹴にして欲望と愛を目指すという一本筋の通ったシナリオであった。支配者による天性の自覚、被支配者による隷属の自覚、そこから生まれる愛、嗚呼素晴らしい。一貫した射精管理を通じてそのような自覚が丁寧に描かれている。また、CGの早智子(様)の決して底を見せぬ表情にはゾクゾクしてしまった。早智子(様)に限らず、お二方の平らでのっぺりとした表情、どこか焦点の定まらないような目は、どこか神秘的なものを感じさせて、支配者としての絶対性を高めているように思われる。これは崇拝である。

 

 このように手軽に奴隷になりたい人は買いかと思われる。恋を踏みつけ、踏まれてみたい一本であった。

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